経験がないとSEは無理か

企業の個人情報流出問題などが多く聞かれる時代になりました。
顧客は企業に対して何の不安も感じることなく、自分の個人情報を預けていたのですが、続く個人情報漏えいによって、各企業もその対応について早急に改善をしなくてはならない時代なのです。

日本の仕事には、常に信用ということばが当たり前の上で成り立っているところがあります。
顧客は企業に対して信頼と信用をし、企業は雇用者に対して信用をして成り立っていたのです。ですが近年はこのモラルが崩れてきているのが、個人情報漏えいの原因になっているのかもしれません。個人的な利益のために情報を持ち出す社員がいたり、下請けの企業が情報を売却したりといった事件が多かったのは、自分の仕事に対する責任感の希薄によるものかもしれません。

そこで企業は外注での個人情報管理を不安視するようになってきました。
一旦社外に情報が出てしまうことで、このような危機にさらされると感じた経営者も少なくないと思います。出来れば社内で全ての管理が出来ることが望ましい、そう考えが至るまでに時間はかかりません。

自社内でSEを雇用したり、育てることが出来れば技術的なことだけでなく、倫理観なども一緒に教育することが可能です。
一見時間と費用がかかるように感じますが、長期的な見解で考えるととてもメリットが高いと思います。その為、ここ数年ではSEの需要が増えているのではないかと思うのです。

今まではキャリアやスキルが不足していると、SEとして働くのは難しいことかもしれませんが、自社でSEを育てようと考える企業であれば、経験が少なくてもSEへの道が開けると思います。
新卒でもSEへの希望が持てるのは、これから目指す人にとって大きな励みになるのではないでしょうか。経験がなくても、将来はこうなるというキャリアプランを考えておくと、目指しやすい目標ができ、モチベーションにも繋がるでしょう。